人生を変えることができた一年 …2021年合格体験記

慶応義塾大学、青山学院大学、関西学院大学 合格
 泉 旺佑 君 (中津南高校出身)

 私は、現役と浪人合わせてわせて三年間

リトルで過ごしました。

 現役の時は、高校野球に明け暮れ勉強を

二の次にしていました。

 すると、成績はどんどん下がり続け、高校

三年の九月には英語の偏差値が40に

なっていました。

 そこから私の受験勉強が始まりました。

 中学二年の時から慶應に行きたいと

思っていたので、現役では、慶應以外は

行かないと決め、浪人覚悟で受験をし

ました。

 結果はもちろん全落ち。

 浪人が決まったのです。

 浪人を覚悟するにあたって私に影響を

与えてくれた人がいます。

 それは、GO先生と由紀子先生の

息子さんである玄さんと私の一学年

先輩である原田君です。

 玄さんは、中津に帰省している時に

早慶の魅力を熱弁して下さり、浪人して

でも行くべき場所だと私に説いてくれ

ました。

 原田君は、浪人生としてめちゃめちゃ

勉強していて、目標をしっかりと達成して

いきました。

 玄さんの話を聞いたり、原田君の姿を

見ていたりして、現役で不本意な大学に

行くより一年浪人して早慶に行こうと決心

しました。

 リトルでの浪人生活は噂で聞いていた

通りのハードさでした。

 しかし、底辺からのスタートだったので、

日々力がついていく感じがして、楽しさも

ありました。

 ところが、模試では一向に結果が出ま

せんでした。

 けれども、GO先生がいつも言うように

『人は辛い時に耐えてこそ成長できるんだ』

という言葉を信じて、勉強をやめることは

ありませんでした。

 そして、私が努力し続けた理由がもう一つ

ありました。

 それは、弟の存在です。

 弟は、私が六歳の時に生まれました。

 しかし、人に必要な遺伝子が足りな

かったことで生まれて三十分で亡くなって

しまいました。

 なので、弟の分まで頑張って早慶

受かってやると思いながら勉強をし続け

ました。

 僕は、最低でも一日10時間は勉強すると

決めました。

 すると、11月の模試では、英語の

偏差値が65まで伸び、日本史はQ先生の

おかげで偏差値70に達していました。

 そこからは、少し余裕が出てきて、より

楽しめるようになりました。

 さらに、受験期間中もQ先生が日本史の

テストをリモートで続けて下さったおかげで、

そのテストから受験にたくさんでたし、

日本史の力をキープしたまま本命を迎える

ことができました。

 その甲斐もあって、慶應の試験では

日本史で英語をカバーすることができました。

 慶應の合格発表サイトで『合格』の

二文字を見たときは泣き叫び、一年間

本気で努力して良かったと心から思うことが

できました。

 偏差値40の私を慶應に通してくれた

先生方は日本一の先生だと思います。

 本当に有難うございました。

 ここからは、浪人について話そうと思い

ます。

 これは誰しもがそうだと思うのですが、

私も浪人をすることに対して抵抗があり

ました。

 一般的に考えて、浪人は勉強だけで、

辛いというイメージですが、リトルでの

浪人は違いました。

 今振り返ってみると、毎週土曜日に

大分に行き、同じ浪人生である綾ちゃんと

一緒に勉強したり、大分校の現役生と

話したり、Q先生と一緒にご飯を食べたり、

楽しいことがたくさんありました。

 その中でも、ライバルであり相棒である

綾ちゃんの存在が大きかったなと思います。

 結果が出ていないときも励ましあったり

したことで、気持ちに余裕が生まれたし、

一年間止めずに努力し続けることができた

と思います。

 日本史でも英語でもいつも同じような点

だったので、負けたくないと思って勉強

できたことが慶應合格に繋がったかなとも

思います。

 私の中で、浪人して一番良かったことは、

精神的に成長できたことです。

 高校野球で精神面を鍛えられましたが、

それとは違い、成績が上がらない中で勉強

し続けたことで、より強靭な忍耐力がつき、

合格以上のものを手に入れることができた

と思っています。

 浪人するかそれとも妥協して受かった

大学に行くか迷っている人は、絶対に

浪人した方が良いです。

 妥協したら後の人生で絶対後悔すると

思うし、行った先の大学で思い切り楽しめ

ないと思います。

 浪人は『浪人』という文字がイメージを

悪くしているだけで、人生を変えることが

できるので、迷ったら浪人するべきだと

私は思います。

 こういう考えに至ったのもリトルで

浪人していたからだと思います。

 私は、リトルで浪人できて、心の底から

良かったと思うし、先生方に恵まれたなと

思います。

 底辺からスタートした私でさえ慶應に

いけたんだから、人一倍努力すれば、

誰でも人生は変えられる、そう私は思い

ます。

 悩める受験生がこの体験記を見て、

一人でも変わることがあれば、幸いです。