合格体験記 2013年

■山川 一平 君  (中津南高校出身)

 東京大学 合格


 わたしは高二になる直前にリトルに入りました。そのころはGO先生によく「受験勉強の期間は人生の中で短い期間なんやけ、その間は死ぬ気でやりない!」と言われていて、勉強に対する熱意が強くなりました。

例えば土日は午前中部活がありましたがそれでも十時間勉強することを目標にしました。リトルのテストに合格しようと思うと、毎回結構大変な量を覚えなければなりません。英単語でいうとわたしは高一のとき一日に十三単語ずつ勉強していましたが、リトルに入ってすぐは一日に百単語ずつでした。もちろん最初は到底できそうにないと思いましたし、すごく大変でしたが、最終的には覚えたかどうかの確認テストで満点がとれました。

そしてそれだけ多くの量をどんどん覚えていくわけですから、英語の実力が上がっている実感も当然ありました。こういうような速いペースでただただ単語と熟語を覚えていくだけで、英語の成績が一段階グッと上がりました。

世の中には「勉強法」と呼ばれるものがたくさん存在します。その勉強法について、わたしがリトルで東大を目指して勉強している中で気付かされたことは、「覚えること、そして忘れないこと。」です。それは勉強することにおいて最も、というか唯一の大事なことだといえるでしょう。

いくら努力したところで時間がたってから繰り返したりせずに試験の日に頭に残っていなければ全く無意味です。GO先生には「大事なのは自分がした勉強を試験当日にどれだけ覚えているかだ。」と何度も言われました。

「たくさん勉強した!」「オレは努力した!」とか言っても、結局は試験当日の自分の能力がどれだけのものなのか、それがすべてなのです。

知らなかったことを覚える、前覚えたことをまた覚えなおす、前覚えられなかったことをもう一回覚えようとする、勉強ってそういうものだと気付かされました。「知らなかったことを覚え、以前覚えたことを忘れない」ということはつまり「自分の能力が上がる」ということです。

 こうやって「覚えて忘れない」ということを突き詰めていくと、自分が案外実のない勉強をしているのに気づきます。

一例を挙げましょう。わたしの高校では、学校の決まりで電子辞書を使うことが許されず、入学時に紙の辞書をいくつも買わされてそれを使うことを強制されました。しかし紙辞書が電子辞書に勝る点は何ひとつありません。

まず第一に引くスピードが圧倒的に電子辞書のほうが速く、労力も少なくて済みます。第二に電子辞書にはたくさんの辞書が集約されているから、何か疑問が生じたときにすぐに調べられます。例えば、英語の勉強をしていて日本語でわからないことがあったりした場合に広辞苑や国語辞典を使えるし、他にも物理、化学、生物、日本史、世界史、地理なども同様です。これを紙辞書でやろうと思うと常に十数冊ほどの紙辞書や資料集を持ち歩かなければならず、経済的にも体力的にも精神的にも難しいでしょう。

今の勉強のやり方が良いのか悪いのか、自分自身でよく考えてみればすぐに分かることです。

「勉強しているのに、努力しているのに、成績が伸びない」という状態は最悪ですから、どんどん覚えてそれを忘れないことを意識して勉強することをおすすめします。そうすれば「努力しただけ成績が伸びる」という状態をつくることができます。

最後に、リトルに入っていろいろな人に出会いました。楽しい話をしたり勉強の話をしたり、そして共に勉強をする仲間がいたからこそ、わたしも頑張れました。大学生になっても帰省したときにはまたリトルを訪ねたいと思います。

二年間リトルでお世話になりました。先生方、共に頑張った仲間たち、ありがとうございました。

糸井 茜さん (中津南高校出身)

 慶應義塾大学 上智大学 合格 

私は高校一年生の時にリトルに入りました。しかし高校受験で勉強をやりきった感があったせいか、全くもって勉強をしませんでした。学校の課題もほとんど提出せず毎日のように名前を紙に張り出され、テスト期間中でさえ前日に少し勉強する程度でした。その頃は将来の夢もまだなく、大学に行きたいとも思ってませんでした。とりあえず美容系に興味があったので専門学校に行こうと思ってました。しかし二年生の秋になり、周りが勉強をやりだすにつれ自分は本当にこのままでいいのか?と感じるようになりました。その不安は大きくなるばかりで自分の将来が怖くなりました。だから、思い切ってリトルに相談をしに行きました。
 私は数学が苦手だったのでそのことを言うと「それなら私大でもいんじゃない?私大だったら慶應がいいよ。」と言われ、そんなレベルの高いところ………と最初は思いました。しかし、話を聞く内に「慶應に行きたい!」という思いが強くなり、それでgo先生に「今からでも間に合いますか?」と聞いたら「あんたなら十分間に合う!」という言葉が返ってきました。まだ諦めなくていいんだと思い、何か救われたような気持ちになり本当に嬉しかったのを覚えています。

それからは毎日が英語漬けでした。親や学校の先生からは今の成績で慶應なんて…………という感じで相手にされず、周りからは英語ばっかりしても駄目だろ、みたいに思われてました。でも、リトルの仲間と一緒に勉強をしながら毎日努力を続けました。時には競い合ったり、時には先生の作るご飯を一緒に食べたりして、苦しい中にも楽しさがあった受験勉強でした。

今回、私が受験を通して学んだことは自分が努力をし続けたら周りを変えることができるということです。最初全く相手にしてくれず何度も衝突した先生も最後には協力してくれて、応援してくれるようになりました。反対していた両親も応援してくれるようになり、毎日夜遅くまで塾にいる私をいつも快く送迎してくれるようになりました。

私は慶應大学に受かることができましたが最後の模試の判定はDくらいだったと思います(笑)途中「もう駄目だ」と諦めそうになったことも多々あります。でも、それでも最後まで粘り続けたから合格できたんだと思います。ここまでこれたのも本気で勉強しようと思えたきっかけを下さったリトルの先生方と最後まで支えてくれた両親、共に頑張った友達のお陰です。本当にありがとうございました。