私がこうやって勉強に集中できたのも 父の陰ながらの応援があったから… 慶応義塾大学 合格 2021年合格体験記

私がこうやって勉強に集中できたのも 父の陰ながらの応援があったから… 慶応義塾大学 合格 2021年合格体験記

慶応義塾大学、津田塾大学、青山学院大学、法政大学 合格
 藤井 綾 さん 
(大分爽風館高校出身) 2021年02月27日記

 高校2年生の夏、勉強はしているのに

成績が上がらず、悩んでいた私は、友達が

通っていたリトルに行ってみることにしました。

 その頃の私は、学校では定期テストや

先生から言われることを素直にやっていた

のにも関わらず、模試の点数は全く上がらず

に悔しさと自分の能力のなさに恥ずかしさを

感じていたのです。

 初めて会った私に、先生は勉強法について

だけではなく、頑張れば誰にでもチャンスが

あるんだ、自分の人生は自分の努力で切り

拓いていけるんだ、と熱く語ってくれました。

 元々理系のクラスにいたので、何となく

看護師になれたらいいなあ、と考えていた

私は、「こんな世界もあるんだ」と、ワクワク

した気持ちになりました。

 しかし、その時の私の英語の偏差値は

40程度で、模試の英語などほぼカンで

解いていたようなものでした。

「もし、こんな自分が頑張って慶應に受かっ
 たら、まるで映画のようだな」

と思い、絶対やり遂げてみせるぞ!と

その時、自分志望校を慶應に決めました。

 実際に勉強の仕方について話を聞いた

時、これまでのモヤモヤが無くなりました。

 それまで、闇雲に学校から出ていた宿題

とテストをしていた私に勉強には全て順番が

あるということ、まずは覚えることが本当に

大事なんだと先生は教えてくれました。

 自分のそれまでの勉強方法を思い返して

みると、ただただ学校のノルマをこなすだけで

暗記に力を入れていなかったから点数が

上がらなかったのだと気づいてハッとしました。

 また、全ての教科に等しく時間を使うの

ではなく、一つのものに集中して取り組まな

ければ点数は上がらないと聞いた時も、

全部をまんべんなく頑張ることが一番いい

のだ、そうしなければならないのだと考えて

いた私は衝撃を受け、同時に、うれしくなり

ました。

 自分の成績が上がらないのは自分が

馬鹿だからなのではなく、勉強の仕方を

間違えていたからなんだと気づいたからです。

 リトルでは、計画を立てて勉強しますが、

それは、次の模試で何点以上取るなどと

いった大雑把なものではなく、一週間ごとの

具体的な計画を立てて一回一回テストを

して自分の位置を確かめていきます。

 毎週、先生と一緒に自分に合った範囲を

決めてテストをするので、自分の努力次第で

高得点を取れるようになっています。

 頑張っていい点をとると先生はすごく

褒めてくれました。

 すると私は単純なのでうれしくなって、

もっともっと範囲を増やそうと自然に

モチベーションが上がりました。

 その他にもリトルには自分の

モチベーションを上げる場面がたくさん

ありました。  

 先生は、授業中に偉人の話や世の中の

こと、先生の体験談、リトルの卒業生の話

など、いろいろな話をしてくれました。

 それは、他の塾や家、学校では聞けない

考えさせられるような話ばかりでした。

 授業の中で、先生はよく、

「判断力が大事だ。言われたことをただ
 鵜呑みするのではなく自分で何が正しい
 のかを判断して行動に移すことが大事
 なんだ」

と言っていました。

 私はリトルの勉強方法を知ってから、

学校の勉強方法に疑問を抱くようになり

ました。

 12教科それぞれの先生から求められて

いることを全てしていては自分の勉強が

できないと思うようになったのです。

 そこで私は、高校2年生の終わりに

自分が正しいと思うやり方で思いっきり

突っ走ってみたいと思い、通っていた

高校を辞めようと決意しました。

 父に学校を辞めたいと話すと意外にも

あっさり「いいよ」と言ってくれました。

 父は昔から私を子供としてではなく、

ひとりの人間として扱ってくれていました。

 そのため、筋が通っていれば他の人と

違うことをすることになっても、私の意見を

尊重してくれていました。

 そのかわり自分のやりたいことをやる

からには、それなりの責任を持たなければ

ならないと言っていました。

 高校を辞めたことで、時間を自由に使える

ようになった私は、リトルアメリカの浪人コース

に入りました。

 この決断が、私の慶應合格に繋がったんだ

なあと、今、つくづく思います。

 浪人生活の中で私は自分の欠点に気づき

ました。

 まず、国語力の無さです。

 よく国語力がないと、どの教科の成績も

上がらないということは聞いていましたが

それを身をもって実感しました。

 国語力というのは語彙力で、文章の中で

使われている言葉を知らなかったり、意味を

間違えてとると、問われていることに合った

答えを書けないのです。

 これで私はとても苦労しました。

 そんな私に先生は、国語力が上がるよう

にと、あらゆる工夫をしてくれました。

 この言葉はこんな場面で使うんだよ、と

実際に知識を使えるように丁寧に教えて

くれたのです。

 自分に足りないものに合わせて、その

時々で勉強方法を考え出してくれるのも

他の塾にはないところだと思います。

 私には、もう一つ大きな欠点があり

ました。

 それは大雑把で適当なところです。

 この欠点のせいで何度も模試やテストで

知っていて点数になるはずのものを落として

しまいました。

 こんなに勉強しているのに、適当な性格の

せいで簡単な間違いを何度も繰り返して

しまう自分に腹が立ち、泣いたこともあり

ました。

 自分の欠点にこれほど向き合わされた

ことはありませんでした。

 これも、浪人をしてよかったと思えること

の一つです。

 そして、いよいよ受験のために、東京に

飛び立つ前日、リトルの先生全員が

「これまでの努力を信じて!大丈夫!」

と言ってくれました。

 自分のことを誰よりも見てきてくれた

先生方がここまで真剣に言ってくれるの

だから、と私はとても安心しました。

 受験中も

「あー、この問題は先生が授業中に話して
 いたやつだなー」

と、先生が言ったことを思い出しながら

問題を解きました。
 

 第一志望の慶應の発表の日、合格の

二文字を見て、「えっ」と信じられない気持ち

で五度確認しました。

 そして、まだよくわからない状態で先生に

電話しました。

 先生の声を聞いた瞬間、嬉しさが込み

上げてきて自然と涙が出てきました。

 人生の中で一番の感動でした。

 私が慶應に合格できたのもリトルの先生や

家族、周りの方々の支えがあったからだと

思います。

 リトルに出会って、私の人生は本当に変わり

ました。

 高校2年生の私が知っている世界は本当に

小さなものでした。

 この2年間で先生方は勉強だけでなく

世の中に色々な世界があることを教えて

くれました。

 リトルの先生方に出会えて、本当に

よかったです。

 ありがとうございました。

 最後に、ひとことだけ。

 私は、父と二人で暮らしています。

 父は、浪人中も模試の結果について

聞いてくる以外、特に勉強に関して口を

出してくることは全くありませんでした。

 それは、父が私を信頼し、私の努力を

理解していてくれたからだと思います。

 私がこうやって勉強に集中できたのも、

本当に父の陰ながらの応援があったから

です。

 子どもにとって、親に信頼されることが、

どんなに嬉しく、幸せなことか!

 父が私の父で、本当に私は幸せ者です。

 本当にありがとう。